SHANGHAI Shu

日中韓の苗字ランキング1〜5位!佐藤さん?王さん?金さん?

2021/06/07

Shu

上海在住4年目の三十路。東京の大学を卒業後、20代はアジアやヨーロッパを転々として過ごす。 美味しくて簡単な中華料理や、驚きが連続の中国の生活をまったりと紹介します。

各国が行っている人口統計では、苗字別の人口の発表があります。

今回、それらの発表をもとに、日中韓の苗字ランキングの人数と人口比率を比べてみると、日本と中韓では異なる傾向があることがわかってきました。

 

 

日中韓苗字ランキング 【第1位】

日本

佐藤
さとう

約186万人
人口の1.4%

中国


約9530万人
人口の7.9%

韓国


キム

約1068万人
人口の21.5%

「佐藤さん」はクラスに必ず一人はいるイメージですが、割合が1.4%とは、実際にはそんなに多くないことがわかります。どうやら、東北地方に多いみたいです。

それと比べると、中国の「王さん」が7.9%、韓国の「金さん」が21.5%と、かなりの割合を占めていることに驚きです。


実は、これから出てくる5大苗字だけで、中国は総人口の32%、韓国は総人口の54%を占めてしまいます。

これは、伝統的に苗字に漢字一文字が使われ、日本のように土地の移り変わりや分家によって苗字を変える習慣がなかったことが原因と言われているそうです。

 

日中韓苗字ランキング 【第2位】

日本

鈴木
すずき

約179万人
人口の1.4%

中国


ワン

約8890万人
人口の7.4%

韓国


約730万人
人口の14.7%

中国1位と韓国2位が同じ「李さん」というのは面白いです。合わせると1億人越え!

14世紀後半から500年以上続いた朝鮮王国の別名が「李氏朝鮮」なので、何やら強い影響力を持っていそうです。

 

日中韓苗字ランキング 【第3位】

日本

高橋
たかはし

約140万人
人口の1.1%

中国


チャン

約8480万人
人口の7.4%

韓国


パク

約419万人
人口の8.4%

北京オリンピックの開会式・閉会式の演出をして日本でも名前を聞くようになった中国人監督・張 芸謀 (チャン・イーモウ)の苗字がこれです。

韓国の前大統領は朴 槿恵(パク・クネ)さんでしたね。

 

日中韓苗字ランキング 【第4位】

日本

田中
たなか

約133万人
人口の1.0%

中国


リュウ

約6460万人
人口の5.3%

韓国


チョン

約240万人
人口の4.8%

中国の歴史に全く興味がない人でも、「四面楚歌」という古事成語は中学校で習ったことを覚えていると思います。(私もその一人)

この言葉が生まれる場面に登場する、重要人物。それが「項羽と劉邦」です。

私たち日本人は何気なく「劉邦」と繋げて読んでいますが、実はこれも「劉さん家の邦くん」ということになります。

 

日中韓苗字ランキング 【第5位】

日本

伊藤
いとう

約106万人
人口の0.8%

中国


チン

約5440万人
人口の4.5%

韓国


チェ

約234万人
人口の4.7%

世代がちょっと上がれば、フジテレビ「料理の鉄人」でレギュラー出演していた陳 健一(ちん けんいち)さんのことは見覚えがあるでしょう。

中国と日本のハーフで、本名は東 健一さんというらしいですが、中華料理の鉄人ですから「陳さん」の方がしっくりきます。

 

日本で一番有名は「崔さん」といえば、「冬のソナタ」の崔 志宇(チェ・ジウ)ではないでしょうか!(年齢がバレるかな)

ヨン様との共演で、世界中、いやアジア中、いや日本中?熱狂しましたよね。サランヘヨ。

 

国別まとめ

以下、2021年現在の日中韓苗字ランキングの一覧です。

日本 中国 韓国
第1位 佐藤 李(リ) 金(キム)
第2位 鈴木 王(ワン) 李(リ)
第3位 高橋 張(チャン) 朴(パク)
第4位 田中 劉(リュウ) 鄭(チョン)
第5位 伊藤 陳(チン) 崔(チェ)

パッと見て見てわかる通り、日本人の苗字は二文字の漢字でできているものが圧倒的に多いため、組み合わせが自在で、色々な苗字が存在するのでしょう。

(実際に日本人の苗字は30万種類以上あるそうです。)

 

中国と韓国も二文字の苗字がそれぞれ数十種のみあるそうですが、圧倒的に1文字のものが多いため、バリエーションが限られてくるんですね。

もちろん、長く王朝文化が続いていたという歴史も関係していると思いますが、その辺りはまたじっくり調べてお伝えします!(するのか!?)

 

この記事を書いた人
上海特派員 at TABI-HOUSE

上海在住4年目の三十路。東京の大学を卒業後、20代はアジアやヨーロッパを転々として過ごす。
美味しくて簡単な中華料理や、驚きが連続の中国の生活をまったりと紹介します。

-SHANGHAI, Shu

© 2023 TABI-HOUSE