昔から、アメリカでは出世を妨げるものとして「肥満」と「喫煙」がよく知られていますが、それに加えて「歯並び」も重要視されているそうです。
日本でも「東京の山手線圏内で働くには、歯並びが良くないといけない」なんて話もあるそうで・・・(ほんとか?)
中国在住、自称・意識高めのアラサー男の私。
ここ上海で、歯列矯正を始めることになりました。
年齢とともに気になりだした歯の見た目
30歳をすぎて営業の仕事を始めてから、見た目も少しずつ気をかけるようになってきました。
中でも歯については特に関心が高まり、毎日の歯磨き&フロス、三ヶ月に一度の歯医者でのデンタルチェック&クリーニング、そしてホワイトニングなど、歯の審美治療への追及と欲望が止めどなく溢れ出してきました。
しかし、どんなに頑張っても自分の力では改善しようがないもの・・・それが歯並びです。
矯正前(上顎)
矯正前(下顎)
人から歯並びを指摘されたことはないとはいえ、一度意識し始めるとガタガタが気になって気になって仕方がありません。
(画像の通り、下の歯が特にガッタガタ・・・)
調べていくうちに、歯並びの悪さは見た目にはもちろん、健康にも良くないということがわかり、いよいよ歯列矯正に向けて行動が始まりました。
上海で歯列矯正の料金設定と病院選び
現在生活の拠点を置いている上海で歯列矯正を行うことにはかなり抵抗があったものの、こちらの職場や友人で歯列矯正をしている人が思いの外多かったこともあり、まずは病院でカウンセリングだけ受けることになりました。
まずはYoutubeで下調べ
病院選びには、次のふたつの動画を参考にしました。
①イナデン
②シカヲシル
これらの動画を踏まえて、病院選びの絶対的な条件は「自分自身の納得感」としました。
カウンセリング1軒目「A歯科」
初めに行ったのは、上海市の賞を多数受賞しているというブランド力の高い歯医者です。
日本人の医師も常駐しており、電話予約から診察まで、言葉の心配は一切ありません。
カウンセリング費用は初診料200元(約3,400円)
院内は極めて清潔。受付の中国人も、流暢な日本語でテキパキと対応してくれました。
平日の夕方に訪れましたが、患者は私一人で、待ち時間もなくすぐに診察室に案内されました。
簡単な診察の後、提案された治療法は以下の三つ。
マウスピース矯正「エンジェルライン」
44,000元(約748,000元)
非抜歯
治療期間1年間
中国製
マウスピース矯正「インビザライン」
48,000元(約816,000円)
非抜歯
治療期間1年間
米国製
ワイヤー矯正
40,000元(約680,000円)
抜歯2本 2,400元(約40,800円)
治療期間1年間
先生から言われたことは、比較的軽度の叢生(そうせい=ガタガタのこと)なので、抜歯なしのマウスピース矯正がベストとのことでした。
しかしこの先生、こちらから聞いたことにだけ答えていくだけの質疑応答スタイル。
例えば、「治療期間はどれぐらいになるか」「費用はいくらになるか」「マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリット」などなど、こちらから聞いて初めて回答を得るのです。
しかも、ワイヤー矯正について細かいことを聞きたければ、医院長が担当するので改めてカウンセリングの予約を入れなければいけない、とのこと。
例えマウスピース矯正をすることになったとしても、ワイヤー矯正の知識や技術がない先生に治療をするのは、かなり不安です。
正直、カウンセリングというカウンセリングにならず、若干の苛立ちも覚えつつ、200元(約3,400円)を支払って病院を後にしました。
唯一評価できたのは「病院によって治療方針も価格設定も異なるので、いくつか回ってみて一番いいところで決めてください」と言ってもらえたこと。
残念ながら、ここで矯正治療を進めることは0パーセントであることがこの時点で確定でした。
カウンセリング2軒目「B歯科」
こちらは、知人の紹介で行きました。
スタッフや先生はみんな中国人ですが、日本の歯科大学を卒業している先生で、日本語も流暢です。
カウンセリング料金は、レントゲンや口腔内の3D撮影などもコミコミで100元(約1,700円)。
人気の病院のようで、電話をしてから病院に行くまで2週間ほど間が空いてしまいました。
しかし、実際にカウンセリングを受けてみるとその理由がよくわかります。
到着してすぐに、360度のレントゲン撮影を行います。
次に、一般的な治療を行う院長先生の診察で、現在の歯の状態や矯正の今後の大まかな方針を説明されます。
そして、iTero(口腔内3Dスキャナー)を撮影。
最後に、矯正歯科専門の先生のカウンセリングで、今後の方針についていくつかの選択肢を提示してくれました。
マウスピース矯正「インビザライン」
50,600元(約860,200円)
<提案1>抜歯1本で1年間
<提案2>非抜歯で2年間
1件目の病院と同様に、今の歯の状態であれば、少なくとも2本の抜歯を伴うワイヤー矯正はお勧めしないとのことで、マウスピース矯正から、二つの提案をしてくれました。
ちなみに、インビザラインの場合、マウスピースの数に関わらず料金は変わりません。
提案1つ目は、状態がそこまで良くない下顎の歯1本を抜歯して、その隙間を埋めるように歯を動かすこと。
これなら、矯正期間は1年ほどになるので、滞在年数が確定していない場合でも、上海にいる間に完了できる可能性が高いとのこと。
提案2つ目は、歯を抜かずに、奥歯の歯をさらに奥に移動させて噛み合わせを整えた上で、最後に前歯を綺麗に並べる方法。
これだと、奥歯を動かすのに時間がかかるので、矯正期間は2年間ほどかかってしまうが、噛み合わせはしっかりと治せるとのこと。
ここまで1時間30分ほどかけてじっくりとカウンセリングをしていただいて、かなりの安心感もありましたし、何より矯正歯科の専門の先生はワイヤー矯正も得意としていて、それでもマウスピースを進めてくださったことで、今回の提案に納得感もありました。
今後の治療計画と完了シュミレーション
本来であれば、トータルで3軒はカウンセリングに行くべきであったのですが、知人も2軒目の病院で矯正を完了させていた信頼感もあり、ここで矯正治療をお願いすることに決めました。
2年間計画の予定
先生に提案していただいた2つの治療方法からの選択については、それぞれの矯正の完成予想の3Dシュミレーション画像を見せていただきました。
やはり、時間をかけるだけあり、「歯を抜かずに奥歯をずらしながら、2年間かけて歯列を矯正する」の方が根本的に噛み合わせを改善できる上に、明らかに見た目にもよく、そちらで治療を進めることになりました。
マウスピースは一日20時間以上装着(食事の時は外しても良い)、毎週1回新しいものに交換していき、少しずつ歯を動かしていきます。
完成シュミレーション
完成予想(上顎)
完成予想(下顎)
セラミッククラウンはNG。支払いと発注へ!
カウンセリングの翌週、もう一度病院へ。
私の奥歯は一本セラミッククラウン(かぶせ歯)が入っているのですが、矯正では強い力がかかりセラミックは適さないとのことで、プラチックの仮歯に入れ替えました。
(これももちろんカウンセリング時に説明がありました。)
これにて準備完了!
約86万円の治療費を一括払いでお支払いし、アメリカにあるインビザラインの工場に発注がかかりました。
それから1ヶ月後の今月末(2021年8月末)には大量のマウスピースが上海に届き、治療がスタートします。
今はとにかくワクワク。マウスピースが届くのがとても楽しみです。
治療を開始してからの記事はこちら
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上海でマウスピース歯列矯正はじめました その2【治療開始→激痛】
ノリと勢いで始めることになった歯列矯正「インビザライン」のマウスピースがついに完成して、先日歯医者に受け取りに行ってきました! 前編から読む いよいよ始まる矯正治療に胸を高 ...
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